クラシック音楽は若者にとって無縁か?

 先日、あるオーケストラのコンサートへ行った。会場のサントリーホールは日本でも指折りの素晴らしいホールだが、だからといってチケットの価格が法外に高いかというとそんなことはない。7000円程度なら、バイトをしている学生なら十分買える額である。優先順位の問題として、同じお金でサークルの飲み会2回を選ぶということはあるかもしれないが。

さて、ホールを見渡すと、筆者と同じ20歳代は見当たらなかった。クラシックはここまで若者にとって馴染みのないものなのかと改めて思ったのだが、バラエティ番組やCMではチャイコフスキーモーツァルトなど正真正銘のクラシック音楽がよく使われている。若者で知らない人がいないと言ってもいいジブリ映画の音楽はオーケストラやピアノで奏でられる。

そもそも、ギターをかじったことのある人には分かるだろうが、C# やFといったコードも由来はクラシックにある。すごく極端なことを言えば、ビジュアル系バンドだって、雰囲気が違うだけで、実はヴァイオリンで静かな曲を月明かりの下で奏でているようなものなのだ。

こう考えると、若者にとってクラシック音楽は縁遠いように見えて、実は毎日の生活の中にあることがわかる。

これを意識化し、クラシックの世界に飛び込んだら、日常はもっと面白くなる。

その提案が少しでもできたら幸いである。

ちなみにぼくは総合大学で法律と音楽を専攻した。クラシックCDは1500枚ほど聴いているが、まだまだ知らない曲だらけである。
(だからこそ、楽しいのだけど。)

社会人になって、こういう趣味はとことん仕事に無縁であることに気づいた。でも、この知識を少しでも善用できればと思い、記事を書く。